歌帳

日々の思いを歌にこめて

鏡の前で

思い切り悪ぶってみる所詮ただ何をやっても私は私

敵役然として顔引きつらせ人には見透かされまい私

鏡面に映し出される姿をば自分自身と信じてはない

おそらくは自分自身もわからないそれが自分の姿というもの

撮影

頼まれたカメラで若いカップルの明るい笑顔の時を写して
男には彼の思いの女には彼女の思う笑顔があるか

故郷の公園

公園の此処彼処には隠れてる思い出たちの記念碑がある
古び行く彫刻はただ立ち続け過ぎ行く人を見守るごとく
水鳥の何種類もいてそれぞれの向かうべき場所向かっていきる
この場所にまた来ることはきっとある今の自分と違う自分が

ゆく人くる人

ゆく人にかける言葉を探すうちにくる人のため用意が進む

悪ぶって

しらじらしく落としどころを決めてなどのたまっている人の危うさ

思い切り悪ぶってみるそれだけが今の自分の形とあらば

横書きの青春などといいさして実はなんにも考えてない

 

さりぎわ

去り際に流れるしらべ曲名を思い出せないままリフレイン