歌帳

日々の思いを歌にこめて

箱庭

箱庭の中で毎日過ごしゆく自分の姿ふと湧き上がる

 

 

 日常の生活に追われていると、視野はどんどん狭くなってゆく。メディアが伝える遠く離れた場所のできごとも、スクリーンに投影された時点で数十センチ先のできごとになる。すべては箱庭のような自分の行動範囲の中のことに過ぎない。そう感じた時にはため息が出るが、次の瞬間にはもうその空間に飲み込まれている。