歌帳

日々の思いを歌にこめて

抜け落ちるもの

繰り返すことを愚かと思うまで人の営み軽くなりゆく

  物事の効率化が進むとこれまでやってきた作業がまるで価値がないかのように扱われることがある。繰り返し行われてきた単純な工程は機械化しやすいので容易に消滅し、それを続けていることが前近代的であるかのように扱われる。大切なものが歴史化し、日常世界から消えていく。今のところその流れを難ずるほどの準備も勇気もない。しかし、必要な何かが抜け落ちていっているという感じが否めずにいる。