歌帳

日々の思いを歌にこめて

眺望

古も現在の暮らしも高みから見れば愛しいちさき点景


 私たちは毎日の生活を蟻の視点で見ている。目に見えるものは限られているし、覆っている雲はすべてを隠しているように感じる。
 ただ、例えばそれを高い山から見下ろせば、あるいは鳥となって空から見れば、現実は一瞬の小さな風景に過ぎない。過去も今もそしてこれから起きる未来も決して避けがたい運命などというようなものではない。
 私たちは時々、高く登る必要がある。