歌帳

日々の思いを歌にこめて

油蝉

路上にて拾ひし蝉を手に持ちて橋渡り来る老婆過ぎゆく

油蝉はかなき生の尽きるまで鳴きに鳴きゆき死にに死にゆき

空蝉を集める子供満杯の虫籠の中動かぬ形

瞬間を観る事なかれ命つぐその中にこそ悲しみもあれ