歌帳

日々の思いを歌にこめて

通過駅

誰かには大切な場所に違いないありふれているこの駅前も

  自分が使う駅以外はみな通過駅だ。その駅に個人的にはなんの価値もない。しかし、その駅を使う人にとって見れば人生のかなりの意味をその駅が占めている。本人が意識していようといまいと。ありがちな商店、少ないバスの便、閑散とした人通り、それを他人事のように語るなかれ。この街は確かに今の私には関係のないもの。しかし、もしかしたらここに住んだかもしれないのだ。